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■常識は人によって違います
「そんなの常識でしょ!」と言っている人は多いです。
でも、『常識』というのは、世の中で「当然」と思われていること・・
と、「自分が思い込んでいること」だったりします。
言い方を変えれば、人それぞれに、日々の暮らしを重ねていくための”術”でもあり、”習慣”だったりするのです。
つまり、人によって『常識』は違いますが、人はその本人の『常識』に従って動くのです。
だいたい、「そんなことは信じられない」っていうセリフを吐いた場合、それは本人の『常識』とはかけ離れて、まったく違うものを見聞きした時です。
この「信じられない」とか「まさか」をしょっちゅう言ってる人は、自分の『常識』の方が少数派だと思った方がいいかもしれません。
勘違いしないでいただきたいのは、ただ「正しい」とか「間違い」とかの問題ではないということです。
たとえば、行列に並ぶのが「常識の国」では、割り込む人は非常識です。
でも、行列をつくって並ぶことが「非常識な文化」の国の人の場合もあるわけです。
この「常識」「非常識」を意識する機会というのは、自分自身の「対他人洞察力」を測れる機会かもしれません。
「そういう考え方も有りか?」、「この人はここまで考えてるのか」、「ここまでしか考えられないのか」、「他人は自分とは違う」ということを認識し、対処する準備ができているかどうかなのです。
つまり、「想像力があるかどうか?」の問題となるのです。
人は、自分の『常識』から外れた他人を非難することが、往々にしてあります。
または、他人の『常識』から外れていて、非難されることもあります。
どちらにしろ、自らの”キャパシティ”の狭さを公表してるようなものなのです。
「どうして、そんなことするの?」と「どうして、そこまでしなくちゃいけないの?」の根っこは同じだからです。
自分の中の『常識』と、他人が持つ『常識』が違ってる。
だからこそ、その『常識』の違いを、ルールやマニュアルで縛っておく必要があるのです。
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