〒520-2153
滋賀県大津市一里山2丁目2-5 山中テナント1階
TEL:077-547-1300 / FAX:077-547-1301


クエスト不動産ブログ / Quest Blog.

弊社ブログ、社員ブログを更新公開しております

ファイザーの「9割」ワクチンはコロナ制圧の号砲か?②

2020/12/01

~~

 -JB press- 2020年11月11日記事

『ファイザーの「9割」ワクチンはコロナ制圧の号砲か』

https://news.yahoo.co.jp/articles/fcf11fff24c5beb3c12424070f2708ab08e35de3   >



■ 抗体カクテルや抗体医薬は開発が前進

ワクチンの希望が見えたことで、日米で株価が大きく上昇しているが、ワクチン以外の治療薬も開発が進んでいる。とりわけ重要なのが、新型コロナ感染症にかかったとしても、重症化や死亡につながるのを防ぐ、命を救う治療薬の開発だ。

これまでのデータから、新型コロナウイルス感染症の致死率は約2%と出ている。一方で、85歳以上になると致死率が3割程度まで跳ね上がる。新型コロナウイルスが蔓延しやすいのは若年者の致死率が低いことも関係していると見られるが、それゆえに持病などを抱える人々の致死率を引き下げる取り組みが重要になる。

結論から言うと、現在の治療薬の開発は先に述べたように、大きく二正面作戦で進められている。その上で、大きく6つの領域で開発が進んでいると考えている。次の通りだ。

1. ウイルス自体を抑制するアプローチ

 1-1. ウイルスに対して結合する抗体医薬などの薬剤

 1-2. ウイルスの細胞への侵入、融合を阻止する薬剤

 1-3. ウイルスの増殖を抑制する薬剤

 1-4. ウイルスに対する免疫を強化する薬剤

2. 宿主側に働きかけるアプローチ

 2-1. 体内の過剰な免疫反応を調整する薬剤

 2-2. 合併症を軽減する薬剤

上記で示した分類についてはより分かりやすい分け方があるかもしれないが、臨床試験に進んでいないもの含めて膨大な数の開発案件がある中、このように整理すると捉えやすいと考えた。

まずウイルス自体を抑制するアプローチを見てみよう。こちらで注目されたのは、米国大統領選挙の期間中だった10月に、トランプ大統領のコロナウイルス感染で使われた抗体カクテルだ。これはウイルスの表面に結合する抗体を作り、ウイルスの活動を阻止する。ウイルスが細胞に感染できないように、忍者が使う煙幕のごとくウイルスを取り囲み、身動きを取れなくしてウイルスを退治するといえば分かりやすいだろうか。

トランプ氏に投与されたのは、米リジェネロンが開発するもので、文字通り複数の抗体を組み合わせたカクテルだ。抗体医薬には、米イーライリリーがカナダのアブセレラ・バイオロジクスや中国ジュンシ・バイオサイエンシズとともに開発しているが、モノクローナル抗体を単一で活用したり、組み合わせたりして使うタイプのものがある。さらに、英グラクソ・スミスクラインは、米ヴィル・バイオテクノロジーとともにモノクローナル抗体の開発を進めている。ワクチン開発で先行する英アストラゼネカも、抗体医薬の研究開発を進める。

抗体というのは、本来、体内で異物に抵抗するために作り出されるタンパク質の一種で、分子標的薬と呼ばれる、がんをはじめ疾患の治療で応用が進む基盤的な技術だ。従来の研究開発の蓄積を応用し、新型コロナウイルス感染症の治療につなげようとしている。

この原理を生かした薬剤開発は国内でも活発になっている。抗体カクテル療法は徳島大学で研究が進む、抗体医薬は東京大学、京都大学、北海道大学、慶應義塾大学、熊本大学のほか、カネカが取り組む。特殊なVHH抗体と呼ばれる抗体医薬は、京都大学、埼玉大学発ベンチャーであるイプシロン・モレキュラー・エンジニアリングが進める。

ウイルスに結合する抗体に似た治療には、回復者血漿療法や高度免疫グロブリン製剤といったものもある。いずれも人体が作り出した自然の抗体を生かしたものだ。技術的な基盤が固まっているだけに、2021年にも実用化に進む可能性もある。


~~


③に続く




クエスト不動産経営管理 株式会社


Copyright(c) 2016 QuestPropertyManagement All Rights Reserved.